「手足のしびれ」、何を考える?

寒さの中にも太陽の温かさを感じられる日もある頃となりました。皆さまにおかれましては、お変わりなくお過ごしでしょうか。

脳神経外科の外来には、「手や足のしびれ」を訴えて来院される方が多くいらっしゃいます。

しびれの原因として脳梗塞・脳出血・脳腫瘍などの脳の疾患も挙げられますが、これらは多くの場合、「力が入りにくい」「言葉が出にくい」など、「手や足のしびれ」以外の症状を伴います。もちろん小さな病変では「しびれ」だけが現れることもあるため、問診による発症時の様子や診察内容を踏まえつつ、必要に応じてMRI検査などで診断を行います。

今回お話ししたいのは「脳」ではなく、その先にある「脊髄・末梢神経」についてです。

実際に「手や足のしびれ」の原因は脊髄や末梢神経にあることが非常に多いです。
脊椎(背骨)は頸椎・胸椎・腰椎の3つに分かれています。「手のしびれ」であれば頸椎の異常、「足のしびれ」であれば腰椎の異常を疑いますが、「手と足のしびれ」場合は、頸椎と腰椎の両方に問題があるケースや、頸椎だけに原因があるケースもあります。
よく知られている疾患として、頸椎椎間板ヘルニア、頸椎症、腰椎椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症などがあります。

また、脳や脊髄よりもさらに先の末梢神経が原因となる場合もあり、手根管症候群、肘部管症候群、梨状筋症候群、足根管症候群など、さまざまな疾患が存在します。

これらの疾患は範囲が広いため、個々の疾患についてはまた別の機会に詳しくお話ししたいと思います。

脳神経外科は「脳」だけを見る診療科ではなく、「脊髄・末梢神経」を含む「脳・神経」を診る診療科です。しかし実際には「脊髄・末梢神経」は専門性が高く、すべての脳神経外科医がこの幅広い領域まで診療できるわけではありません。
当院ではこの領域をサブスペシャリティーとしている医師により、「脳」の病気だけでなく、「脊髄・末梢神経」の疾患についても診察・治療を行ってまいります。

 

ふじしろ脳神経・脊髄外科クリニック

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